中央放射線部

血管撮影(4F㊺血管造影検査室)

血管造影検査とは、足の付けね、手首、肘などからカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、造影剤を注入しながら血管のX線撮影を行う検査です。これにより血管病変や、がんなどの臓器疾患の診断が可能となります。
近年は画像診断のみならず、従来までは手術が必要とされた病気のうちの幾つかは、カテーテルを用いることにより手術を施さないで治療できる血管内治療(Interventional Radiology : IVR )が盛んに行われるようになりました。
血管内治療には、血管の狭窄や閉塞した部位にバルーン(風船)やステント(金属の筒)を用い血液の通りを良くする血管形成術、外傷などによる出血部位の止血や、がんを養っている血管などを閉塞する血管塞栓術、腫瘍を栄養している血管に抗がん剤などの薬を直接注入する事も可能です。
検査は局所麻酔で行われますので、医師・看護師や他のスタッフと話をしながら進められますが、清潔状態と安全を保つために清潔なシーツで覆われ身体を動かす事ができません。痛みや気分が悪くなった場合はスタッフが傍にいますので声をかけてください。
また、当院では、手術室に血管撮影装置を配置した、ハイブリッドOR室と言った部屋も設置しており、より難度の高い血管内手術を安全・確実に実施できるようになっています。

血管撮影時や血管内治療時に、寝台を移動する事なくCT検査が行えます。
血管撮影時や血管内治療時に、寝台を移動する事なくCT検査が行えます。