麻酔科(ペインクリニック科)
理念
手術を受けるというのは、人の人生において大きな出来事です。そうした場面で患者さんの精神的・身体的な痛みや苦しみを取り除き、安全に手術を受けて頂くために力を尽くすのが、麻酔科医の使命であります。
麻酔中は、患者さんは自分で意思決定をすることができません。
そのため、麻酔科医が患者さんの意思の代弁者として、常に状況を把握し、適切な判断を下していくことになります。危機的状況においても、手術に携わるすべての医療従事者の司令塔として対処していきます。
麻酔科とは？
当院の麻酔科業務は大きく３分野に分かれています。
「手術・無痛分娩の麻酔管理」・「GICUでの重症管理」・「ペインクリニック」です。
「手術室での麻酔管理」
「手術・無痛分娩の麻酔管理業務」としては、患者さんに対する麻酔のほか、血圧、脈拍、体温、心電図、手術の進行状況等を把握し、安全な手術・無痛分娩を受けて頂くために力を尽くしています。また術前外来や術後疼痛管理など周術期管理のリーダーとして活動範囲を広げています。
手術室は２０室あり最新の設備を完備しています。
2022年度の総手術件数は8,089件でした。
最先端の手術室
ハイブリッド手術室
ハイブリッド手術室では、血管内手術を術中造影しながら、正しく、安全に行うことができます。
手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」
ダ・ヴィンチ(da Vinci)とは？ １~２cmの小さな創から内視鏡などをロボットアームで遠隔操作して腹部や胸部の
手術を行う「手術支援ロボット」です。
より体に負担のない手術を行うことができます。
「GICUでの重症管理」
「GICUでの重症管理業務」としては、医師が交替制で２４時間各科の主治医と共に大手術後の患者さんや、重症患者さんの治療にあたっています。
手術室と同じフロアに１０床設置しています。
感染対策のため、陰圧室、陽圧室も整備されています。
陰圧室は重症感染患者さんの治療に使用します。
陽圧室は、外部からの病原菌の侵入を防ぐことができます。
「ペインクリニック外来」
ペインクリニックとは？
ペインとは、日本語に訳すと「痛み」という意味です。痛みなどの症状に専門的に扱う診療科が麻酔科です。各科で治療をしても痛みが消えないなど、身体的な苦しみのうち人間にとって最も耐え難い痛みから、患者さんを解き放つ医療です。
「ペインクリニック業務」としては、麻酔科医が痛みの原因を探り、痛みを緩和させる治療を行っていきます。
