救急科

救急科

年間8000台の救急車と26000人の救急患者を受け入れてきた帝京大学医学部附属病院では、2009年5月の新病院棟の開設を機に、これまでの救命救急センターに加え、大学初の全診療科支援型のERセンターと外傷センターを新たに立ち上げ、都区内を中心にあらゆる救急症例に対応しております。
ERセンターはスタッフクラスのER専従医、専従のナース、初期・後期研修医からなり、2次救急と時間外診療の初療を行います。また、外傷センターを立ち上げ外傷専門チームを組織することで、現在まで3次救急を積極的に受け入れてきた併設の救命救急センターとの連携で、どのような救急疾患に対しても、専従ナース・研修医、ER・救急専従医、各診療科の専門医という3重のチェック・診療体制を敷くことで、より質の高い救急医療を提供できる環境を整備しております。


ここに来ればすべてある。All in One 体制で臨む救急科
草分けの矜持と未来創生に向けて

救急科科長:森村 尚登

私たち救急科はすべての診療科と連携しながら日々救急医療に従事しています。「急な病気やけが」の種類や原因によらず、来院する時間や手段によらず、年齢を問わず、すべての救急患者さんの診療にあたるのが救急医療です。急な病気やけがといっても、最初の症状が軽いものから重いものまで様々です。突然命や機能に関わる重たい症状を示している場合には、まさに時間との勝負です。直ちに「人、モノ、場所」を準備してチーム医療を駆使して対応しなければなりません。また、一見軽い症状でも「急速に」あるいは「突然」悪化する場合があります。それをいち早く察知して重症化を防がねばなりません。このような多彩な救急患者さんに対して、当院では3つのセンター(高度救命救急センター、ERセンター、外傷センター)から成る救急医療部門が一体となって、軽い「病気やけが」から重い「病気やけが」まで幅広く、その「急ぎ具合い」に応じて適時に、救急医療を提供しています。
当科は、救命救急センターを母体として都内のみならず日本の草分けとして重症外傷診療体制の端緒を開き、引き続いて市民の皆さんや救急隊員、そしてすべての医療従事者を対象とした救急蘇生の標準化に尽力し全国の普及に大きく貢献してきました。その後を受けて、現行の3つのセンターならびに全科との連携を深め、医学的エビデンスに基づく救急診療を実践する「患者さん中心(Patient-centered)」の体制強化に努めています。また現行の仕組みにドクターカーネットワークやAcute care surgery体制、総合診療科との連携を視野に入れ「プレホスピタルから集中治療・再建に至るまで」の幅広い領域をカバーする体制を創り、日本の救急医療体制の雛形として国内外に発信してまいります。

救急医療を支える5つのポジション


ヘリポート運用について

当院は平成26年6月1日付で東京消防庁と「回転翼航空機に搭乗して救急業務に協力する医師の派遣に関する協定書」を締結いたしました。

航空写真
搬送写真

災害用ヘリポート


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後期臨床研修ダイジェスト(PDF形式:772KB)

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