腎センター
診療内容・特色

慢性維持透析を受けている患者さんは全国で約33万7千人となっており、近年は減少傾向にあるものの、依然として年間3万5千人以上の方が新たに透析導入となっています(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2024年12月31日現在)」)。透析導入となる患者さんの平均年齢は72歳と高齢化が進んでおり、原因のトップが糖尿病性腎症であることを反映して、虚血性心疾患、脳血管障害、末梢血管障害、感染症、骨折、悪性腫瘍、認知症などさまざまな合併症を有している患者さんが増えています。
さらに、透析予備軍と考えられる慢性腎臓病(CKD)の患者数は約2000万人と試算され(日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」)、成人の5人に1人の割合という高頻度です。透析導入前の腎機能がまだ中等度に保たれている時期にいかに残存腎機能を温存するかが極めて重要になります。そのため当院の腎臓内科では多職種と連携して危険因子に対する集中的な介入を行っています。塩分制限、リン制限、カリウム管理などの生活習慣と自己管理が非常に重要ですので、栄養部とも協調しながら診療しております。
当センターでは外来通院の患者さんはもちろんのこと、入院中の患者さんについても各診療科との連携を積極的に行い、慢性腎不全に対する血液透析導入、腹膜透析療法、入院患者さんの維持透析、急性腎不全に対する緊急透析のほか、白血球除去療法、LDL吸着療法、急速進行性糸球体腎炎・血栓性微小血管症・種々の神経疾患群への血漿交換や血漿吸着、難治性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注法、バスキュラーアクセス機能不全に対する経皮的血管拡張術にも対応しています。さらに集中治療室の重症患者さんにおける持続的血液濾過透析、劇症肝炎に対する血漿交換療法など、体外循環による血液浄化療法全般に携わっております。腎センターでの治療中は、安全で安心して過ごせる時間と空間になるようにスタッフ一同努めています。
加えて、保存期腎不全の患者さんに対しては腎代替療法選択支援を通じて、血液透析・腹膜透析・腎移植それぞれの特徴を丁寧にご説明し、保存的腎臓療法を含めて、患者さんご自身が納得して治療法を選択できるよう支援しています。腎センターでは、血液透析に限らず幅広く血液浄化療法を行い、腎代替療法支援を行っておりますので、何かご相談がありましたら、遠慮なくご連絡ください。

主な診療内容
- 血液透析
- 血液濾過透析
- 血漿交換療法
- 血漿吸着療法(LDL吸着療法)
- 血液吸着療法(白血球除去療法・エンドトキシン吸着療法)
- 腹膜透析
- 超音波ガイド経皮的シャント血管形成術
- 腹水濾過濃縮再静注法
2026年7月9日更新