
人が生き生きとした生活を送るためには、立つ、歩く、物を持つなど自分の体を動かすことが必要です。体を動かすために必要な部分を運動器といい、骨、関節、靭帯、腱、神経、筋肉などが含まれます。整形外科とは、これらの運動器の病気(疾患)や怪我(外傷)を診療する科です。もっとわかりやすくいうと、頭と内臓以外はすべて整形外科の分野です。もし、あなたが体のどこかが痛いとか、事故で怪我をしたとか、手足が痺れて思うように動かせないといった症状でお悩みでしたら、整形外科を受診してください。
われわれ整形外科では、患者さんの悩みを親身になってうかがい、生き生きとした生活を取り戻すお手伝いをします。
帝京大学整形外科では、整形外科外来、整形外科病棟で診療を行うと同時に、救急外来および外傷センターに整形外科医を配置して診療を行っています。外来では、一般外来は毎日(休日祭日を除く)診療を行い、特定の曜日に専門外来を開いています。専門外来は、難治骨折診、股関節診、膝関節診、脊椎診、手の外科診、腫瘍診、リウマチ診、スポーツ診、肩診、骨粗鬆症診、足の外科診があり、それぞれ高度の知識と豊かな経験をもつ専門医が診療をしています。
当科は臨床をもっとも重視し、整形外科のほとんど全ての分野に臨床経験豊かな専門医をそろえ、年間約1,900件以上の手術を行っております。2019年度の手術のうち一番件数が多かったのは新鮮骨折等の外傷手術(約1,000件)で、大学病院として外傷の手術件数が多いのが特徴です。新鮮骨折以外に、他施設から紹介された偽関節や骨髄炎、変形治癒など骨折の合併症に対する手術も約90件ありました。
股関節の手術(人工関節や骨切り手術)は約80件、膝関節は人工関節約80件と靭帯再建約60件、足・足関節の手術は約260件、脊椎の手術は約170件、手・手関節の手術は約90件、骨・軟部腫瘍の手術は約100件、肩関節の手術は約70件、リウマチの手術は約10件と、各専門グループが活発に手術を行っています。
医師名 | 近影 | 職位 | 専門分野 | 詳細情報 |
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河野 博隆 | ![]() | 科長 主任教授 | 骨・軟部腫瘍 骨粗鬆症 | |
中川 匠 | 教授 | 膝関節外科 スポーツ整形外科 | ||
渡部 欣忍 | ![]() | 教授 | 骨折・外傷後合併症 関節外科 | |
北川 知明 | ![]() | 病院教授 | 脊椎脊髄病外科 | |
松田 健太 | ![]() | 准教授 | 股関節外科 | |
今西 淳悟 | ![]() | 准教授 | 骨・軟部腫瘍 ナビゲーション手術 処理骨などの腫瘍切除後機能再建 | |
安井 洋一 | ![]() | 講師 | 足の外科 スポーツ整形外科 | |
石井 桂輔 | ![]() | 准教授 | 外傷学 脊椎脊髄病外科 | |
松井 健太郎 | ![]() | 講師 | 骨折 外傷 足の外科 | |
宮本 英明 | ![]() | 講師 | 手の外科 | |
佐々木 源 | ![]() | 助教 | 手の外科 外傷学 骨折 外傷後合併症 | |
佐藤 健二 | ![]() | 助教 | 骨軟部腫瘍 | |
豊岡 青海 | ![]() | 助教 | 整形一般 | |
坂 なつみ | ![]() | 助教 | 骨折 外傷 手の外科 骨粗鬆症 | |
藤田 宗義 | ![]() | 助教 | 脊椎脊髄病外科 | |
尾市 健 | 助手 | 脊椎脊髄病外科 | ||
乾 貴博 | 助手 | 整形一般 外傷 | ||
塚田 圭輔 | ![]() | 助手 | 肩関節外科 スポーツ整形 | |
杉村 遼太 | 助手 | 手の外科 | ||
平畑 昌宏 | 助手 | 脊椎脊髄病外科 | ||
倉繁 智明 | 助手 | 骨折 外傷学 | ||
植田 大貴 | 助手 | 骨折 外傷学 | ||
中川 知郎 | ![]() | 助手 | 骨折 外傷学 小児整形外科学 | |
井元 佑一 | 助手 | 骨折 外傷学 人工知能 | ||
望月 秀峰 | 助手 | 整形一般 | ||
米澤 圭祐 | 助手 | 整形一般 | ||
川端 賢一 | 助手 | 骨折 外傷学 | ||
神谷 真理子 | 助手 | 整形一般 | ||
羽尾 元史 | 助手 | 骨折 外傷学 | ||
西岡 謙仁 | 助手 | 整形一般 外傷学 | ||
木村 依音 | 助手 | 整形一般 外傷学 | ||
阿部 哲士 | ![]() | 客員教授 | 骨軟部腫瘍 骨関節感染症 | |
西村 慶太 | ![]() | 医療技術学部 教授 | リウマチ薬物療法 及び関節外科 | |
宮本 亘 | ![]() | 医療技術学部 准教授 | 足の外科 スポーツ整形外科 | |
笹原 潤 | ![]() | 医療技術学部 准教授 | スポーツ 超音波 足の外科 | |
時崎 暢 | ![]() | 教育学部 准教授 | 骨軟部腫瘍 | |
飯島 健斗 | 医師 | 整形一般 | ||
徳重 智仁 | シニアレジデント | 整形一般 外傷学 | ||
尾島 広野 | シニアレジデント | 整形一般 外傷学 | ||
小野 達也 | 医師 | 整形一般 | ||
小林 亮太 | シニアレジデント | 整形一般 外傷学 | ||
酒井 晶子 | シニアレジデント | 整形一般 外傷学 | ||
西川 泰貴 | 医師 | 整形一般 | ||
山本 音 | シニアレジデント | 整形一般 外傷学 | ||
若山 将士 | 医師 | 整形一般 | ||
新井 通浩 | 医師 | 難治性骨折 | ||
幸地 彬 | 医師 | リウマチ | ||
中嶋 伸 | 医師 | リウマチ | ||
西澤 真理 | 医師 | 整形一般 難治骨折 | ||
本田 哲史 | ![]() | 医師 | 整形一般 外傷 救急医学 | |
遠藤 成晃 | 医師 | 整形一般 | ||
日髙 洋 | 医師 | 整形一般 | ||
大﨑 祐寿 | 医師 | 整形一般 | ||
坂巻 裕太 | 医師 | 整形一般 | ||
根上 茂樹 | 医師 | 整形一般 | ||
松山 太祐 | 医師 | 整形一般 | ||
三上 貴也 | 医師 | 整形一般 | ||
門屋 伶奈 | 医師 | 整形一般 外傷学 | ||
小山 正美 | 医師 | 整形一般 | ||
古山 和樹 | 医師 | 整形一般 | ||
盛本 健太 | 医師 | 整形一般 | ||
山本 泰之 | 医師 | 整形一般 | ||
有馬 健吾 | 医師 | 整形一般 | ||
小野 雄介 | 医師 | 整形一般 | ||
野﨑 脩平 | 医師 | 整形一般 | ||
宮崎 玄基 | 医師 | 整形一般 | ||
生田 研祐 | 医師 | 手の外科 外傷学 | ||
日高 亮 | 医師 | 股関節外科 | ||
武川 竜久 | 医師 | 整形一般 外傷学 | ||
茂木 沙織 | ![]() | 医師 | 整形一般 外傷学 | |
新井 規暁 | 医師 | 膝関節外科 | ||
中山 哲 | 医師 | 整形一般 リウマチ | ||
荒川 郷彦 | ![]() | 医師 | 整形一般 外傷学 | |
御任 大輔 | 医師 | 整形一般 外傷学 | ||
山本 巌 | ![]() | 非常勤講師 | 脊椎脊髄病外科 | |
印南 健 | ![]() | 非常勤講師 | 足の外科 |
良悪性を問わず全ての骨腫瘍と軟部腫瘍、そしてがん骨転移を対象としています。手術のみならず、抗がん剤や放射線治療などを組み合わせた集学的治療を行うことで、さらに良好な治療成績を追求しております。
手・上肢の外傷一般(挫滅・切断を含む)、変性疾患、腫瘍性疾患、先天性疾患、上下肢末梢神経障害の治療、およびその機能・形態再建を対象としています。
変形性膝関節症に対しては、先進医療である医療用ナビゲーションシステムを用いた人工膝関節全置換術・単顆置換術を行っており、安定した成績を得ています。スポーツ外傷に関しても積極的に取り組んでおり、解剖学的前十字靭帯再建術・半月修復術など最新の術式を取り入れております。
変形性股関節症・臼蓋形成不全・大腿骨頭壊死症などを対象として、人工股関節置換術・寛骨臼回転骨切り術などの手術を行っています。正確で安全な手術を行うために、3次元術前計画やナビゲーションシステムを使用しています。
安全・確実な脊椎脊髄手術を行うことをモットーにして、後頭骨頚椎移行部から尾骨までの全脊椎高位における各種疾患に対処できる体制を整えています。頚椎症性脊髄症、胸椎黄色靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、 頚椎および腰椎椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症などの脊椎変性疾患を主に扱っています。その他、脊椎外傷、関節リウマチ、破壊性骨関節症、脊椎腫瘍(原発性、転移性)、脊髄腫瘍などにも対処しています。 主として腰椎疾患に対し、脊椎内視鏡を用いた低侵襲手術を積極的に行っています。
スポーツ傷害の画像診断でしばしば用いられる単純レントゲンやCT,MRIは,全て静止画による画像診断ツールですが,超音波検査では,スポーツ傷害を動的に診断することが可能です。 またMRIは通常予約制の検査ですが,超音波検査では,診察室でリアルタイムに病態を観察できます。 スポーツ診(月曜午後)では,スポーツ傷害の原因精査や注射治療において超音波検査を活用し,できる限り保存治療での競技復帰を目指しております。 保存治療で治癒しない場合や難治性のスポーツ傷害に対しては,各専門診と協力して関節鏡を用いた手術治療にも対応しております。
骨折後の癒合不全(骨がくっつかない),変形癒合(骨が曲がってくっついたり,あしが短くなってしまった),骨髄炎(骨折部が感染してしまった),膝関節拘縮(骨折後に膝が曲がらない)などを対象として治療しています。
足関節鏡を診断・治療に積極的に応用し、これまで約2,000例の関節鏡視下手術を行っています。
肩関節に問題がある患者様を治療しています。五十肩などで痛みが出て困っている。肩の内部の筋肉(腱板)などが損傷している。腕が挙がらなくて困っている。肩を何度も脱臼して困っている。スポーツ時、投球時に痛みが出て困っている。このような患者様を特に対象にしています。
関節リウマチ、脊椎関節炎、痛風、偽痛風、他の筋・関節症状を伴う疾患が対象です。