膵腫瘍センター
診療内容・特色
膵癌の早期発見から適切な治療まで担う専門センター
膵癌は依然として予後不良ながんの一つですが、近年では膵癌の危険因子や膵画像異常所見を適切に評価し、早期の段階で診断・治療につなげることの重要性が明らかになっています。
帝京大学医学部附属病院 膵腫瘍センターでは、膵癌の早期発見・速やかな診断・適切な治療を目的として、消化器内科、肝胆膵外科、腫瘍内科、放射線科、病理診断科が連携した診療体制を構築しています。
膵癌のみならず、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、膵神経内分泌腫瘍(NET)、粘液性嚢胞腫瘍(MCN)などの膵腫瘍に対する専門診療を行うとともに、膵癌高リスク症例に対するサーベイランスにも取り組んでいます。
1.膵癌の早期診断
膵癌が疑われる患者さんに対して、超音波内視鏡(EUS)、MRI/MRCP、CT、ERCPなどを用いた精密検査を速やかに実施し、早期診断に努めています。
特に以下のような所見や背景を有する患者さんの診療に力を入れています。
- 膵腫瘤を疑う所見
- 主膵管拡張・狭窄・途絶などの膵管異常
- IPMNなどの膵嚢胞性病変
- 原因不明の反復性膵炎
- 限局性膵萎縮
- 膵癌家族歴を有する方
- 50歳以上の新規発症糖尿病
- 糖尿病の急速な増悪
- 腫瘍マーカー高値を認める方
2.膵腫瘍に対する専門診療
膵癌以外にも、IPMN、NET、MCNなど様々な膵腫瘍に対応しています。
これらの疾患では、適切な診断だけでなく、手術が必要な時期を見極めることが重要です。当センターでは、専門医が画像所見や病理所見を総合的に評価し、患者さん一人ひとりの病状やご希望を踏まえ、治療方針についてご説明・ご提案します。
3.膵癌高リスク症例のサーベイランス
膵癌家族歴、IPMN、慢性膵炎などを有する膵癌高リスク症例に対して、計画的なサーベイランスを実施しています。
EUSとMRI/MRCPを組み合わせた詳細な画像評価により、膵癌の早期発見を目指します。また、病変の変化や患者さんの状態に応じて、適切な検査間隔や治療の必要性を検討します。
4.集学的診療による適切な治療選択
当センターでは、消化器内科、肝胆膵外科、腫瘍内科、放射線科、病理診断科が連携し、多職種カンファレンスを通じて診断・病期評価・治療方針を総合的に検討しています。
切除可能症例については速やかに外科治療へ橋渡しを行い、切除不能症例については腫瘍内科と連携して治療選択肢を検討し、より適切な薬物療法を提供します。また、薬物療法後に切除可能となった症例に対しては、conversion surgeryも検討しています。
5.ロボット支援手術を含む肝胆膵高難度手術への対応
ロボット支援下膵切除術を含む低侵襲かつ専門的な外科治療を行っています。当センターでは、膵癌の早期発見と速やかな外科紹介により、ロボット支援下膵切除術を含む低侵襲手術の適応拡大を目指しています。また、血管合併切除を要する高度進行症例にも対応し、根治性と低侵襲性の両立を考慮した治療を行っています。
6.専門外来
- 肝胆膵外科専門外来(火曜日)
- 担当:井上 陽介(膵腫瘍センター副センター長)
- 消化器内科専門外来(水曜日午後)
- 担当:今津 博雄(膵腫瘍センター長)
- 腫瘍内科専門外来
- 担当:渡邊 清高、市川靖子(がん薬物療法・がん遺伝子パネル検査担当)
専門外来の曜日に限定することなく、速やかな診断や治療方針の決定を要する症例には柔軟に対応いたします。また、専門外来枠の予約状況や患者さんのご都合により専門外来での受診が困難な場合には、通常外来枠にて対応いたします。
当センターの強み
- 膵癌の早期発見を目的とした専門診療体制
- 超音波内視鏡(EUS)を中心とした精密検査・診断
- 消化器内科・肝胆膵外科・腫瘍内科による集学的診療
- ロボット支援下膵切除術を含む肝胆膵高難度手術への対応
- がん薬物療法専門医による薬物療法ならびに治療選択肢の検討
- がん遺伝子パネル検査を活用した個別化医療
- 膵癌高リスク症例に対する専門的サーベイランス
- 地域医療機関との緊密な連携による速やかな診断・治療体制
ムービー
スタッフ
消化器内科
肝胆膵外科
腫瘍内科
お問い合わせ
専門の医療チームが患者様一人ひとりに適した治療プランをご提案いたします。
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